愛妻御曹司に娶られて、赤ちゃんを授かりました
インテリアや家具を選定した時に、ベッドの話も出たのだけれど、確かシングルを二台にしようと話してうやむやになってしまった。足りなかった分は、あとあと佑がひとりで手配してくれたはずなんだけど……。

「これは……佑が決めたってことかあ」

ダブルベッドを選定したのは佑。一緒に寝ようってことなのだろう。
考えれば考えるほどかーっと全身が熱くなってくる。夫婦なんだから変なことはなにもない。一緒に寝たっていいじゃない。だけど、私と佑がひとつのベッドで眠ることを想像すると、むずむずが止まらない。
ああ、どうしたらいいの?
幸せなんだけど、幸せにひたってもいられない感じ。とにかくそわそわが止まらない。そもそも佑とひとつ屋根の下で同居という時点でもうどうしたらいいのかわからない。
夫婦になるって決めたのは私なのに、いざ好きな人と同居になった瞬間頭はパニック状態だ。

「やめよ、考えるの」

寝室のドアを閉め、再びお茶を手に取る。この家中、すべて佑と選んだものだらけ。
これが新婚生活。
ドキドキわくわくしてしまうのは仕方ないよね。
なるべく自然でいよう。いきなり佑にスキスキアピールしてウザがられないように、妹の領分を出ないようにしよう。
心に誓い、私は立ち上がる。出かける仕度をしないといけない。
今日はこれから約束があるのだ。
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