もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
report 2:Hiei's eye:日詠さん夫婦の昼休み


【report 2:Hiei's eye:日詠さん夫婦の昼休み】



『伶菜も、ここにいたんだな。』


予定手術プラス分娩になりそうな妊婦が多いと踏んでいた今朝。
伶菜と過ごす昼休みの約束をしていなかった。
自分の都合がいいとはいえないことがわかっている状況で、彼女の予定を独占するようなことはよくないと思ったから。

でも、実際は分娩に至る妊婦が予想よりも少なくて、外来診察日ではなかった俺は昼休みをしっかりととれることになった。

それで、足を運んだのは病院の屋上。
5月の爽やかな空の下で食べたいと思い足を運んだ。
伶菜が作ってくれた弁当をふたりで仲良く食べる・・・のつもりでいたけれど、先客あり。



「純平くん、いいの?」

「・・・・・いいですよぉ。」



ベンチの左側に座る伶菜。
そして彼女の右側に体格のいい男の後ろ姿あり。

少し離れた場所にいる俺までちゃんと彼らの声が聞こえる。

なんだか怪しい
直感的にそう感じた俺は自分が声をかけたら、その怪しさの要因を把握できなくなると思ったから、敢えて彼らに近付かず様子を見てみることにした。


それにしても
純平くん?
誰だそれ


「ホントにいいの?食べても。」

「・・・・・いつも伶菜さんのを頂いていますから、いいですよ。」


いつも伶菜さんのを頂いているとか
食べてもいいの?とか
どういうことだ?






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