【短編】M e m o r y




涙が止まらなかったんだよ。

君のせいで。


気持ちも溢れ出したんだよ。

君のおかげで。




ありがとう。




さっきは言えなかった言葉。

今度は笑顔で、君に伝えるよ。





「私も、優馬が大好きだよっ」



そう言って、優馬の頬にちゅっとキスをしたんだ。



真っ赤になる君を見て、
大好きなんだなーって思ったよ。




君の初めて見た屈託ない笑顔。


私の心に刻まれたメモリー。


これからは、
ずっとずーっと一緒にいれたらいいな。




……とりあえず、まずは、家に帰って部屋の掃除を手伝ってもらおうかな。





【End】





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