じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

中西君は私の住んでる市の隣町の人だ。

自分の家からは自転車で来ていたようだけど、きっと20~30分位はかかっただろう。
それなのに、私の事を考えて私の家から近いところを待ち合わせ場所にしてくれた。


中西君の優しさを感じて、気持ちに応えられず、もう一度心のなかで『ごめんね。ありがとう!』を言っていた。


* * * * * * *


休日が明けた月曜日。中西君の事を気にしながら登校した。

目が合った。向こうは優しく微笑み、頭を軽くさげた。私も同じようにした。


お互い、気まずさは残っていたけど、私は中西君が元気そうなのが嬉しかった。

そりゃあ、いつもよりは元気がない感じだけど、友達と笑いながらしゃべったりするのを見てホッとした。



こんな事があったけど、相変わらず私は水谷先輩をどんどん好きになっていた。


そして相変わらず、中島君とはよく目が合った。


りこちゃんにはあったことはお互い全て報告しあっていた。


なので中西君との事もりこちゃんは知っている。


私が先輩を前よりもっと好きになっていることも…。




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