じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

駅の改札で待ち合わせた私たち。
5分前に着いたのに、もう彼は来ていた。


『中島君、おはよう!』


彼は私を明るい笑顔で迎えてくれる。


『おはよう!何か私服で会うの初めてかな。
かわいいよ』


照れたように言う彼に、私は嬉しさと照れを隠せずにいた。


『ありがとう…!中島君もカッコいい!』


本当に彼はカッコよかった。
長身で細身の彼は何を着ても、カッコいいんだろうなと思う。


2人で手を繋ぎ、改札を通った。
これから20分ほど先にある栄えた駅に向かう。


彼は自然に私の手をとり、手を繋いだ。
手を繋ぐだけで、こんなに優しさが伝わってくるんだ、ということを知った。

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