じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

翌日、学校へ着くと昇降口までりこちゃんが私を迎えにきていた。


『ねぇ、昨日は何の話だったの?
まさか、また告白とか~?』


りこちゃんは茶化すような笑みを浮かべて私を見る。



『うん、実はそうだったの』


『やっぱりな~!そう思ったよ!
大体さ、普通、話があるって呼び出されたらわかるでしょ?』


『……。分からなかった』


『っもう!陽子はバカ?
普通わかるじゃん!私は絶対そうだってわかったよ!』


『そうなの?
でもさ、私、隆君の事よく知らないし、まさか隆君が私を好きだなんて思わなかったんだもん!
話した記憶もないし、いつどこで、どうして好きになってくれたのか、見当もつかない!』


『そんなの分かんないじゃん!陽子が水谷先輩にしたみたいにさ、一目惚れだったりして…?』


『もう~!そんなわけないじゃん!
だって私、可愛くもないし美人でもないし、こんなにスタイルも悪いし、どこも良いとこないじゃん!!

なのに一目惚れなんて、あるわけないない!』


『そんなのわかんないじゃん!
一目見た瞬間、ビビッときたかもしれないじゃ~ん?

もう、とにかくモテる女はつらいね~(笑)』



こんな風に私をからかうんだから!!


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