じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

やっぱり、好きでもない、しかもこんな可愛くも美人でもなく、スタイルも悪い私なんかに好かれて、時々でも話し相手などしてくれて、実は迷惑なのかな。


それならそれで、ハッキリ迷惑だって言ってくれてもいいのに。


でも、先輩の性格じゃ、私を傷つけるようなことは言えないんだろうな。



私、少し先輩と距離を置いた方がいいのかな…。




そう思い、私は今までよりはなるべく先輩との距離を置くように心がけた。


それでもたまに会う先輩は、いつも通り優しく声をかけてくれたりした。


それに応えるように私もその時は今までと同じように接した。


ただ、あまり゛好き゛を大きくは出さないように心がけた。


私から先輩に話しかけたり、呼び出すことはできる限り控えるようにした。


それでも、窓際の席になった私は体育の授業をしている校庭の先輩を見つめていた。


たまに私の視線に気づくと、先輩は小さく微笑んで小さく会釈をしてくれる。


気を遣わせてしまってるんだろうな、先輩に…。



私は、好きでもない私に好かれてしまった先輩を想い、申し訳なく思った。



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