必ず守るから、だから、笑って


目を覚ましたのは、本能だった。


目を開けなければ"ヤられる"と経験が行っていた。


さっきまでの睡魔は一瞬で吹き飛び、気配のする方へ目をやると、教卓のところに担任、そしてその横に男が3人立っていた。


そういえば今日転校生が来るとかなんとか桃優が言ってたな…。


桃優の顔ばかり見ていてあまり話を聞いていなかったことに後悔した。



「知ってるヤツもいるらしいが、転校生を紹介するぞー。じゃあ、3人。よろしく頼む」



「はいはーい!僕、輝望壱星(てるもちいっせい)!よろしくねぇ」


ニコニコと人懐っこい笑顔と少し幼く見える顔立ち。


傍から見ればとてもイケメンで、それでいて人当たりの良さそうな性格は一瞬にしてクラスの女子を虜にしていた。


だけど、その中でおそらく1人。
私だけが冷や汗をかいていた。


この人懐っこい笑顔の裏側。


そしてこのオーラ。


この人、絶対"強い"。
そしてとても頭がいいだろう。


「…透理 那岐(とうり なぎ)」


たった一言だけ発したにも関わらず、クールな雰囲気とTheイケメンの顔立ちでクラス中の女子はさらに興奮気味。


そして、さっきの人より劣るけれど中々の実力者。


女嫌いか人間嫌いか、まぁどちらにせよ関わらないで済みそうだ。



「俺は翠咲 晴葵(すざく はる)。よろしくなっ!」


最後にニコッと爽やかなイケメンスマイルをお見舞いしたおかげで女子はすでにノックアウト。


そりゃあ、元々爽やかそうな顔に笑顔を足したらそうなるよな。

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