異世界もふもふ保育園へようこそ!

 「私もカーライドさんが好き。王都で王子様と接して気づいた。王子様はお兄さんみたいだけれど、カーライドさんは違うってことに」

 私の言葉にカーライドさんは、緊張が抜けた穏やかな笑みを浮かべて言う。

 「それじゃあ、ハルナ。俺のお嫁さんになってくれますか?」

 私の顔を覗き込んでの問いに、私は微笑んで答えた。

 「はい。カーライドさんのお嫁さんにしてください」

 こうして異世界に来て、一年と少し。
 子ども達を育てる手助けをしつつ過ごす中で見つけた大切な人。
 彼も同じ思いを抱いてくれた、それってすごいことだと思う。
 まず、この世界に来なかったら出会わなかったし、自分に出来ることを頑張ってる間に支えてくれた、そんな人でもある。

 「あぁ、しあわせだな」

 そういって抱きしめてくれるカーライドさんの腕の中で、私は思う。

 それは、私こそだよって。

 

 結婚しても、お母さんになっても私はここで保育園を営みこの国の子育て事情の発展に寄与した。
 その隣にはいつまでも優しい笑みをたたえた夫といつでも子ども達に囲まれた私が居た。


 獣人の国アルアローザは、その後嵐にも負けないほどに発展し豊かになったという。
 その陰には落ち人ハルナの存在があったが、彼女は穏やかな暮らしを愛し、表舞台にはあまり立つことはなかったが、その知識と力と子ども達を愛する姿勢は国民みんなから愛されたという。



< 85 / 85 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:69

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
虐げられ令嬢の逆転、ハッピーマリッジからのスローライフ!
不遇の伯爵令嬢、婚約破棄しましたが嫁ぎ先では幸せなので、どうぞお構いなく!

総文字数/12,482

ファンタジー9ページ

第6回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
フランゼ家の伯爵令嬢フィアラは本来フランゼ家の次期当主であり跡継ぎだった。 そのため婿を迎え女伯爵になる予定でいた。 その婚約者、コーネイル侯爵家の三男レイゼロードはあろうことか後妻の娘のアクレシアと関係を持ち子を成した。 それを知った父が、継ぐことが出来ないアクレシアを跡継ぎにしてレイゼロードを婿に迎えフランゼ家とするとした。 しかし、それがフランゼ家とゴートダム王国の終わりの始まりだった。 フランゼ家の成り立ちも、国にとっての立場も理解しない家族の横暴。 それを知ったフィアラはようやく家族を切り捨てて、自分の幸せのために動き出す。 既にすべてを諦めた令嬢が向かった先で、得るのは新しい家族。 血の繋がりだけがすべてではないと知り、生家では得られなかった幸せを知る。 不遇令嬢の逆転ハッピーマリッジライフ。
眩しさの中、最初で最後の恋をした。

総文字数/104,637

恋愛(純愛)192ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
眩しさの中で あなたを初めて見た時。 ずっと諦めていた、人を好きになるという事を 痛い程に、初めて知ったの……。 言いたくても言えない気持ちが 胸を苦しくすることも……。 みんな、あなたに出会えて知れた……。 諦めていたこの気持ちを知ることが出来て 私は良かったと思ってる。 だから、これが私の…… きっと最初で最後の恋になる。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ レビュー 涙(しずく)様 ありがとうございます ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ スタート2018.08.19 完結 2018.10.23

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop