異世界もふもふ保育園へようこそ!

 綺麗よりも、親しみと安心感が必要なのが保育士という仕事だと思うしね。
 それはよくわかっているので、そのことに不満はないし今まで気にもしなかったけれど、こんなに可愛いだの心配されるほどではないと自覚しているので三人の様子に困惑しかない。

 すると、そんな私の様子を見てカーライドさんはにこやかに言い切った。

 「この村ではハルナはめちゃくちゃ可愛いの。年頃男子が見たら一目惚れしちゃうくらい、この村では人気間違いなしなんだ。だからあまり一人で出歩いたらダメだよ?」

 その言葉にハッとした。
 昨日読んだ絵本に書かれていた、落ち人は好かれるってライクじゃなくってラブも含むの!?

 私のハッとした顔で言われたことの内容を察したらしいと理解したライラさんに言われた。

 「そういうことよ。だからハルナ、カーライドの言う通りしばらくは私たちのだれかと一緒に行動しましょうね」

 そんなライラさんの言葉に私は頷いて答えたのだった。

 そうして、食事の片付けを手伝ってその後は約束通りカーライドさんと一緒に村の中を案内してもらうことになった。

 カーライドさんと一緒に歩くと、この村が結構広くって田舎のちょっとした集落以上の場所だとわかる。
 だって、小さな集落かと思ったら端っこなんて見えないんだもの……。
 羊族の集落はどうやら発展しているようだと確信する。

 集落の中心地のローライトさんのお家の周辺にはお店が多く、雑貨屋さんに服屋さんにお肉屋さんなんかもあるし、果物や野菜を売っているお店もある。
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