【完】溺愛したいのは、キミだけ。
ボソッと隣にいた美羽に不安を漏らしたら、美羽は笑顔でバシンと私の肩を叩いてきた。


「大丈夫だよー! 今日のヒナちゃんほんとに可愛いからっ。自信持って頑張ろう!」


「う、うん」


そうだよね。私は今回助っ人だけど、これはお仕事なわけだし、精一杯頑張らなくちゃ。


「あ、今担当場所を確認したんだけど、うちらは新商品のクッキーを無料で配る係みたいだよ」


美羽が先ほど配られた案内の紙を見ながら教えてくれる。


「あ、そうなんだ」


美羽と一緒の係だったらなおさら心強い。


「それじゃ、そろそろイベント開始時刻なので、それぞれ自分の担当場所までお願いしまーす!」


そこでスタッフの人に声を掛けられ、私たちはイベントが行われる駅前の広場へと向かった。


.




.


< 19 / 454 >

この作品をシェア

pagetop