【完】溺愛したいのは、キミだけ。

*君に捧げる

あぁ、どうしよう。


朝からリビングのソファーでずっと考え事をしてる。


昨日玲くんと映画デートをしてから、ずっとモヤモヤした気持ちのままで、他のことが何も手に付かなくて。


別れ際、玲くんには八つ当たりのような態度をとって逃げるように帰ってきてしまったから、本当は謝りたい。


でも、その後連絡も来てないし……。


玲くん、怒ってるかなぁ。このまま嫌われちゃったらどうしよう。


今度はまた別の不安が押し寄せてくる。


するとそんな時、ガチャッとドアが開いて、雛乃がリビングへと入ってきた。


「あ、お姉ちゃん、このドラマ見てるんだ?」


たまたまつけていた再放送のテレビドラマを見て、声をかけてきた彼女。



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