【完】溺愛したいのは、キミだけ。
ちなみに彼、三ツ矢(みつや)颯希は同じ高校に通ってる同級生で、家も隣同士だから、こうやってほぼ毎日一緒に過ごしてる。


お互い家族ぐるみで仲がいいし、半分家族みたいな存在で。


こうやって家の行き来をするのもいつものことだし、たまにそのまま帰るのが面倒になって、彼の部屋に泊まってしまったりすることもある。


「だって、なかなか好みのイケメンが現れないんだもん」


私がそう訴えると、ちょっと渋い顔をする颯希。


彼の言うように私は、自分で言うのもアレだけど、それなりにモテるほうで。今までも何度か男の子に告白されてきた。


だけど、なかなかいいなって思える人はいなくて、みんなお断りしてる。


親友のメイには『理想が高いんだよ』って言われるんだけど、そうなのかなぁ。


誰でも理想があるのは仕方がないと思うんだけど……。



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