君とみたあの夏の流星群。
□□□


碧都と手を繋いだまま、屋台が並ぶ通り沿いを歩く。


沢山の人混みの中で、瑠奈ちゃんと一之瀬くんに再会するのは難しくて、一度も、瑠奈ちゃんたちの姿を見かけていない。


でも……
瑠奈ちゃんたちと遭遇出来ないことに少し、ホッした気持ちになっている自分がいる。


「あっ…」


そんな時、人混みの奥の方で、瑠奈ちゃんと一之瀬くんの姿を見つけた私は、思わず声を出していた。


「んっ?どうかした?」


私の声に驚いた顔をした碧都が振り返って、一度、歩を止める。


「えっと……」


今、碧都とこうして、2人で縁日を回れていることがすごく嬉しくて、

ずっと、この時間が続けばいいのに……
そう思う自分がいて


私は、その場から離れたくて……
偶然、目に入った射的のお店を指さした。

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