君とみたあの夏の流星群。

お母さんは、一瞬、悲しそうな顔をしてから、


「……朝ごはんは、食べられそう?
それに、学校も無理しなくていいからね?」


「大丈夫だよ。朝ごはんも食べるし、学校にも行く」


「分かった。でも、本当に無理だけはしないで」


「うん」


私とお母さんは、同時に手を合わせてから、朝ごはんを食べ始める。


私は、お味噌汁を手にとって、一口啜った。


あれ?


いつもより味が薄い気がして、私は、首を傾げる。


「お母さん……味、薄くした?」


「あっ、もしかして、美味しくない?」


お母さんは、微笑んでいるのに、どこか、不安そうな顔をしている。


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