君とみたあの夏の流星群。

用がなくても、私は、碧都が来てくれただけで嬉しいけど……


「星祈の姿が見えたから来た」


「えっ?」


私の姿が見えたから来たってことは……

特別に用があったわけじゃなくて、来てくれたってことだよね?


どうしよう……

すごく、嬉しい。


「星祈、顔赤いけど大丈夫?もしかして……体調、悪いの?」


碧都のせいだよ。って、口が裂けても恥ずかしくて、言えない!


「だ、大丈夫だから、気にしないで?」


私は、平然を装って何とか答える。


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