君とみたあの夏の流星群。

「好き」が溢れる

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【星祈side】


神社の近くになるに連れて、静かな通りもザワザワと人の声で騒がしくなる。


「うわぁー、結構、人居るんだなー」


「星祈!見て!!屋台もすごくいっぱい出てるよ!!」


瑠奈ちゃんは、沢山の屋台を指さして、目を輝かせている。


ふふっ、きっと、瑠奈ちゃんは、屋台目当てで縁日に行きたい。と思ってたんだろうなー。笑


「えっ?」


グイッと後ろから手首を掴まれる感覚がして、私は、後ろを振り向く。


「あ、碧──っ?!」


私が声を出すのを抑えるかのように、私の手首を掴んでいない方の手で、碧都に口を塞がれる。


「シーッ!星祈、こっち来て」


碧都は、私の手首を掴んでいた手を一度離して、今度は、手を取ってから、
瑠奈ちゃんと一之瀬くんが行った方向とは、反対方向に進んでいく。

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