きみは俺だけの彼女


その時、俺のスマホのバイブが鳴った。

取り出して見れば、陸人さんからだ。



「陸人さんだ」

何気なく言うと二人が反応した。



「は?嶋村、陸人さんの連絡先知ってるのか!?俺だってまだ知らないのにっ!?」

「凄い!流石、嶋村先輩!陸人さんとも通じてるんですねっ!」


驚く佐藤と目を輝かせる桑野。

空人だけが苦しそうに笑い続けてる。



俺は奴らを無視して陸人さんからのメールを確認する。

「なんだって?」

空人が笑いを堪えながら聞いてきた。


「今日の夕方、呼び出しだよ」

端的に言った。

弓道場なんて言ったら佐藤と桑野がまた騒ぐかと思ったから。



「なんでお前陸人さんに気に入られてんだよ?」

「やっぱり嶋村先輩は陸人さんの懐刀なんですねっ!」

………端的でも騒がれた。




どうやら俺は雪姫に関わっただけで知名度が一気にレベルアップしたようだ。


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