好色歯科医が初めて真剣な恋をしました

診察の後で 駿平は 亜紀子を 夕食に誘った。

最近 亜紀子とは 食事だけの関係になっている。


「先生。最近 遊び方が変わったでしょう。」

駿平は 亜紀子の会話センスが 好きだった。

回転が早く 切り口が独特で

亜紀子と話していると 意外な発見がある。


「そう?亜紀子は なんでそう思うの?」

「先生 本気になれる人が できたんじゃない?」

亜紀子は クスッと笑って 駿平を見た。

「えー。そうかな。そんな自覚は ないんだけど。」

駿平は 亜紀子の言葉に 驚いていた。

ふと 真美の顔が 胸をよぎり 更に驚く。


「フフッ。いいんじゃない?先生も そろそろ 落ち着く時期なのよ。きっと。」

亜紀子は 温かい目で 駿平を見る。


何度も 抱いた女性なのに。

最近 抱かなくなった女性なのに。


亜紀子の 寛大な人柄に 駿平は 微笑む。


そのくらい 亜紀子に対しても 駿平は投資していた。





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