好色歯科医が初めて真剣な恋をしました

ゴルフ場を 出る前に 

真美に連絡した 駿平。


亜紀子を 送った足で 

そのまま 真美の部屋に 向かった。


「先生 お疲れ様。ゴルフは どうだった?」

駿平の車に乗ると 真美は 明るく言う。


その日のゴルフに 亜紀子を誘ったことに

真美は 不満の表情を 見せない。


「真美。今日は 疲れたから このまま 部屋に帰ってもいい?」

「えっ?じゃ どうして私を?」

一緒に 食事をしようと 

真美に 連絡していたから。


「今日は 何かテイクアウトして 俺の部屋で 一緒に食べよう。」

「先生 いいの?」

真美は 真っ直ぐな瞳を 駿平に向ける。

真美の頭を 軽く撫でて 駿平は頷く。


『俺は 何を 怖がっていたんだ。』

駿平は 迷っていた時間を 

本気で もったいないと思った。




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