好色歯科医が初めて真剣な恋をしました

食事の後で 近くのスーパーまで

真美の肩を抱いて 歩く駿平。


「先生の部屋に 泊まるって わかっていたら 用意してきたのに。」

真美は 恥ずかしそうに 駿平を見上げる。

「いいんだよ。どうせ 使うものだから。」

「先生。朝食の用意も 買っていい?」

「んっ?真美 作ってくれるの?」

真美は ニコッと微笑む。


駿平の身体は フワッと熱くなって。

真美を抱く腕に 力がこもってしまう。


「明日は もっと色々 買わないとね。」

「ううん。部屋から 持ってくるから 大丈夫だよ。」


しばらく 駿平の部屋で 暮らすことを

真美に 納得させた 駿平。


これからずっと 真美がそばにいると思うと

自然と 笑顔がこぼれてしまう。


『俺は 真美に デレデレだ。』


それは 駿平にとって 新鮮な驚きだった。






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