マシュマロベイビー



わたしは



わたしにとっては、ほんとに



アラタくんは特別だけど、



やっぱりアラタくんにとって



わたしは



たくさんいる友だちの中のひとりに



過ぎないんだって。



アラタくんたちにとって



肩くんだり、腕くんだりって



普通のことなんだね。



きっと。あのハグも…



なんてことないことなんだって。



わたしが慣れてないだけで、



オトコトモダチで



あーいうの。



普通のことなんた…。



ドキドキしたり、



ずっと考えたりしちゃうのは



わたしが、わかってないだけなんだ…。



しかも、わたし



友だちの中の



めんどくさいひとりだよね。



アラタくんのトモダチ。



みんな、かわいくて



サバサバしてて、ほんと面白かった。



アラタくんとポンポン言い合えて。



わたしみたいに



ちょっとしたことで、気まずくさせたりなんか




絶対しないよね。



わたしも、あんな風に



どうやったら…なれるの?



あれかな。



わたしも



「頑張って…オトコの子の友だち



作ってみようかな」



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