マシュマロベイビー




ずっと、胸のせいで



いっつもイヤな思いしてた。



男の子にも



女の子にも



イヤな意味で



注目される



ほんと、こんな胸いらないのにって、



イヤでイヤで



たまらなくて。



なのに、



なんで?



たったひとり。



たったひとり。



こんな自分でも見つめてくれるなら



女の子にとして



見つめてくれるなら。




うううん。



ほんとは



私を好きになってもらう



きっかけになるなら



こんな胸でも



見つめて欲しいなんて




思ったのは




アラタくんだけなのに



アラタくんはこんな胸



嫌いなんだって。



そうだよね。




こんな



言ってることブレブレで



あざとくて、嘘つきな



イヤなわたし。



好きになってくれるはずないよね。




『“トモダチ“ってだけで、



そこまでさせてるの?』



頭の中に響く声。




痛い事実が


萌につきつけられる。



〝トモダチの資格もないのに。〝


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