幼女総長と不良たち


魔王の大きな掌が私の頭を影にする。

大きく口を()け、涙か鼻水かも分からないぐちゃぐちゃの顔を恥ずかしげもなく魔王に(さら)す。


でも、魔王の大きな掌はするりと私の頭を優しく撫でた。


「ハン、お前の抱き方拘束してるみてえだわ。俺が抱く。」

「え」


魔王がハン君から私を幼虫ごと取り上げ、


ふわりと身体が浮く感覚に大泣きがすすり泣きへと変わる。


大きく太い腕が私をしっかりと支えた。

魔王が自分の胸に私の耳を当てるように抱っこする。

魔王のずっしりと落ち着いた鼓動がドクドクと音を立て、私を一瞬にして安心させてしまった。


ソファに腰を下ろし、大きな手で尚も私の髪を撫で続ける。

私のぐちゃぐちゃの顔をソファに掛かっていたフェイスタオルで拭いてくれると、そのタオルを幼虫のぬいぐるみと一緒に持たせてくれた。


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