世界でいちばんのお兄ちゃん2

No.4

暖翔side




「お父さん、お母さん。

僕ねー、大きくなったら消防士さんになるの。

困ってる人をね、助けるんだよー。」



「そう。いい夢ね」

「暖翔なら絶対になれるわ。」

両親は喜んでくれた












俺の家は、普通の家だ

貧しいわけでもなかった。

毎日が楽しくて

たくさん色んなところに出かけたり

遊んだり

凄く楽しかったのに








あの日、




俺の家族が壊れた
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