君といっしょに Second

「結菜、もう一度診察させてね 」

そう言って、結菜の服に手を入れて
聴診器を当てるとピクッ…と体が動く…


「…ごめん、怖かったな 」

手をそっと握るようにして
同時に脈も取る。

脈が速いな…
測らなくても熱があるのはわかる


痛いことはできるだけしたくないけど
点滴だけ頑張ってもらわないと…


「…結菜………」
点滴頑張ろう

そう言おうと思ったけど
名前を呼んだだけて震えてしまう結菜…


俺が痛いことばっかりしてきたから
怖がられているのか…


震える結菜を抱きしめて
背中をそっと撫でる。



< 74 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop