好きって言わせるから。
「っ! 急に止まらな──」
校門あたりまで来ると一歩前を歩いていた叶斗が急に止まり、それによって顔を叶斗の背中にぶつけてしまう。
最後まで言い切る前にそれは叶斗の不機嫌そうな声によって遮られ…
「この匂いだれの?」
匂いを嗅ぐように首筋あたりに顔を近づける叶斗。
「っ、これは……」
なんて説明しようか言葉に詰まっていると。
「────俺のって言ったらどうすんの?」
そう私の代わりに答えたのは紛れもないあの悪魔。
そんな彼は私の耳元で囁いた時と同じ顔をして叶斗を見ていた。