蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

「兄さま?」
蓮人兄さまの行動の意味が全く分からなくて、問いかけた私に蓮人兄さまは持っていた袋から小さなビロードの黒い箱を取り出した。
それを見てドクンと胸が音を立てる。まさか……。蓮人兄さまが? そんな気持ちがあふれる中、蓮人兄さまの紡ぐ言葉に耳を傾ける。

「今日は、これを買うための時間を立花に時間を調整してもらった。俺が選びに行っている間カフェで立花は待っていて、戻った時の会話を鏡花は聞いたんだと思う」

そうだったのか。あの上には確かにたくさんのショップが入っている。
ドキドキしながら蓮人兄さまを見つめると、真剣な瞳が私をとらえる。
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