蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

「だったら、私は蓮人兄さまと……」
蓮人兄さまと恋愛をしたい。そんなことはもちろん言えない。
でも……。

「そうか」
蓮人兄さまが何を考えているのかはわからない。
それだけを言うと、すぐに蓮人兄さまはみえなくなった。

その後、届けられた和食御膳はどれも彩りがよく、美味しいもののはずだ。
しかし、私はあまり食欲がなく、なんとか残さないように食べ進めた。

一緒の空間にいても、蓮人兄さまはやはり遠い人でしかない。ポタリと知らない間にテーブルに涙が落ちて、私は慌てて涙を拭った。
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