心-ココロ-
「高校生のうちはここまでって決めてる」
「うん、賢明な判断だと思う」
私は向かい合って座り直し、軽くチュッとキスをする。
「ここまでね?」
「だからさ…もう…今日帰った方が良い気がする…」
16時を回っていた。両親が帰ってくる。こんな所を見られたら、勘違いされてしまう。
「そう…しよっか」
「うん」
片付けをして、一緒にレンタルショップに行って返して、戻ってくる。
「じゃあ…また、ね」
「うん、また会お」
手を振る。
キスしたのが、まだ夢みたいだ。
お風呂に入って、ふと鏡を見る。
「なんだ、この痣…」
これがキスマークか!
恥ずかしいような、嬉しいような…。
5月末。
少し憂鬱な体育祭。運動音痴にとっては、地獄のようなイベントだ。
それに対して優奈、奏、悠李は、張り切っている。
私が出る種目は、ダンスと綱引きと借り物競争。ダンスに関しては、女子全員参加で、綱引きは男女共に全員参加で、逃げようが無かった。借り物競争は、足遅くてもバレないかなと思い選んだ。
男女混合クラス対抗リレーでは、優奈が首位独走で1位を獲得する。
練習の時点で気付いてたけど、やっぱ負ける未来は無かった。