トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
居酒屋に先に着いた理桜。

「予約した山口です」

「山口様、個室に案内しますね」

個室に案内されたが落ち着かない。

澪の事を聞きたいと、目的はわかっているが憧れの選手ふたりと会うのだ。

個室の中をキョロキョロ見ていると、
「お連れ様がお越しです」

理桜は更に挙動不審になる。
「は、はぃ」声が小さくなる。

そして、ふたりが入ってきた。

体も大きいが、それよりもオーラが凄い。

「お疲れ~。お待たせしたかな?」と軽い感じの颯斗。

「こんばんは」と湊斗。
普段から、女性とはあまり積極的に喋らない。

「お疲れ様です」と返すのがやっとの理桜。
男前の有名人を前に、理桜は縮こまる。

「あれ?緊張してる?リラックス。リラックス」と言われても、理桜は無理~と心の中で叫ぶ。

湊斗と颯斗も、理桜の様子を見て好感を持つ。
ここぞとばかりに近寄ってくる女性が多い中、返事すらままならない位緊張している様子が可愛い。




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