トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
そして、始まる公開練習。

優勝後初めての公開練習とあって、マスコミもファンもいつもよりかなり多い。

練習場のスタンドが埋まるなんて、練習では考えられない。

「今日は、人が多いなぁ。理桜ちゃん来てるかな?」とひとり言を呟きながらキョロキョロする颯斗。

スタンドのざわめきを疑問に思い、湊斗に声を掛けようと少し前にいた湊斗を見ると、ざわめきの原因がいた。

そう、湊斗がスタンドを凝視しているのだ。視線の先にはもちろん澪だと思う。何せ少し距離があるのだ。颯斗もしっかり確認したいが、まずは湊斗。

颯斗は慌てて湊斗に近寄り頭を叩く。
「お前、馬鹿じゃないの?そんなに見てるとマスコミもファンも何かあるのか不審に思うだろ!きっとファンは、自分を見てると勘違いしてるぞ!!勘違いしてくれてるうちはいいが、本城さんの存在に気づかれたら厄介だろ?」

「ああ。俺そんなに見てたか?無意識だ」

そう、湊斗には澪しか見えていなかったし、そんなに見てた意識もない。

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