cigarette love【完】
「……ねえ、トキちゃん」
「ん?なんだ?」
トキちゃんは窓のサッシに肘をつき、頬杖をつく。
「幸せになってよね。私もトキちゃんみたいないい人探すから」
「はは。それよりも、お前は就活がんばれよな」
じゃーな、と軽く手を挙げてトキちゃんは窓を閉めた。
トキちゃん。
いつまでも、私はトキちゃんのこと憧れ続けるよ。
さっきまでどんよりとした空に、いつの間にか星が煌めいていた。