わたしにしか見えない君に、恋をした。
『質問: 私は今、いじめにあっています。毎日辛くて悲しくて死んでしまいたいと思うこともあります。私はどうしたらいいんでしょうか?』
『回答: 学校だけがあなたのすべてではありません。学校外にも目を向けてみてください。新たな世界が広がるはずです』
たまたまみかけた雑誌の質問コーナーに寄せられたどこかの有名大学の心理学のおばさんの答え。
いじめにあっているという子に向けたそれらしい回答。
あたしはそれを見て鼻で笑う。
学校外に目を向ける?新たな世界が広がる?
んなわけないじゃん。
学校外に目を向けるために不登校になったら、大人はどうせそれを責める。
ほんの少しだけあたし達より早く生まれたっていうだけで何がそんなに偉いのよ。
自分たちだって子供だった時代があるでしょ?
小中高って飛び越えて大人になったわけじゃない。
それなのに、大人になった途端、学生の頃の気持ちを忘れてしまう。
あたしたちの気持ちなんて無視して大人は自分の中のルールを押し付ける。