普結くんは、桃にイジワル。
臆病な君の思うツボ 3







あたしは元来、丈夫な身体が取り柄であまり風邪を引いたりしないタイプだ。


インフルエンザにも一度しかなったことないし、中学の頃は皆勤賞取ったくらい。

馬鹿は風邪ひかないっていうよね、
なんて普結くんには嫌味言われそうだけど。



そんなあたしは今、
珍しく頭痛に悩まされていた。


「頭痛い…何これ…」

「ええっ?!
桃体調悪いの?!!拾い食いでもした?!」

「…酷すぎないかリエちゃん」


驚愕の表情を浮かべたリエちゃんを睨みつつ、額に手を当てる。
どうやら熱はないみたいだけど、じわじわとしめつけられるような頭の痛みがあった。


「何、どしたの八宏さん
…まさか体調悪いの?拾い食いでもした?」

「ええ加減にせえよ貴様ら」

頭を抱え込むあたしを見て驚いた顔をする普結くんは、リエちゃんと全く同じセリフを口にした。

珍しく心配してくれているみたいたけど、心配の仕方がムカつくわ。


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