普結くんは、桃にイジワル。
臆病な君の思うツボ 6






きゃあきゃあとはしゃぐクラスメイトをよそに、
なるべく日陰を探しながら適度にサボるあたしたち。


その様子に若さも青春もクソもない。


「あーー本気で帰りたい。
帰って冷房効いた部屋で本読みたい」

ぶつぶつと文句を言っている普結くんの白い顔は心なしか頬が赤く染まっているような気がする。

もともとが色白な普結くんは、あまり日に焼けない体質なのかもしれない。



白いうなじをするりと流れた汗に、
目が釘付けになってしまった。


…エロい。



半端なくエロいよ普結くん。


「…桃、大丈夫…?
なんか目が据わってるけど」

「ちがうの!!
これは別に変な意味じゃなくて、
美しいっていう意味のエロさなの!」

「エロ…?」

「ごめんリエちゃん、今のは忘れて。
全力で聞かなかったことにして」


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