ワタシはロボット 第5話
「……は?」






「…あ、あはは…? ドジ、しちゃいましたね……」






誤魔化しのために、言ってみたけど……。






「あははじゃねーよ! アホか! アホなのか!」






「いえ、アホじゃなくてバカです」







「どっちでもいーわ!」






ツッコミが鋭い…。






「…もしかして、心配、してくれてます?」






そう尋ねると、伊織サマは顔を真っ赤に染めて…。






「し、心配なんかしてねーよ! 音が大きすぎて宿題が手につかなかっただけだし!」






あ…心配はしてくれてないんだ……。






あれ? なんでワタシはガッカリして…?






「えぇと……、ごめんなさい」






ゆっくり立ち上がると、左足に痛みが走った。






痛……っ。






見ると、繋ぎ目のネジが外れかかっていた。






こ、これは一大事だ!(人間では骨折未遂)






「い、伊織サマ! ネジが…」






「頭のネジが外れた?」






イラッときたから、頼るのがなんだか億劫になってしまった。






「…いえ、なんでも……」






仕方ない。自分で直すか……。






…直し方わからないけど…。






「伊織サマは宿題の続きをどうぞ」






「ロボット用病院行くぞ」






「へっ⁉︎ い、いいです! ていうか心配してないんですよね⁉︎」






そう言うと、うっ、と少し詰まってから、「はいはい、宿題するから上行く」と言って立ち去ってくれた。






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