【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「そんなぁ……! 困るよ!」


「俺も困る」


「だ、だよね……とりあえず、荷物置かせてもら……」


「とりあえず出てって?」



はい?


虹くんは塩だとは聞いてたけどほんとに塩すぎじゃない!?


塩対応なんてもんじゃない。

私からしたらもう岩塩だわ。

それはそれは塩の塊よ!?



「──って言いたいとこだけど、これ読んで」



虹くんは落胆する私の手を解放すると、テーブルの上から何かを拾い上げる。



「へ? なにこれ」


「俺が来た時に見つけた」



虹くんに言われ、私はふたつ折りになっているメッセージカードみたいなものを受け取りそっと開いた。



【ようこそ、魔女の住む棟へ】


そんな見出しから始まっていた。

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