【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「よし……行こう虹くん! 私は、絶対パンドラの箱の鍵を手に入れるからね!」



怖気ずくわけにはいかない。

気持ちを立て直した私は、真夜中のミッションに意気込みを見せる。



「なんでそんな気合い入れてんの?」


「……ほら、こういうのって気持ち気持ち!って言うでしょ?」


「にしても、尋常じゃない気がするけど? 殺気立ってる」


「ええもちろん! 殺気立ってるよ!? 私、まだ虹くんには言ってないけど、ここには人生リセットしたくて来たの……だから、クリアするしか道はない!」


「へぇ。てか、白熱しすぎ」



うっ……。

虹くんの訝しげな表情から逃げるように目を泳がせた。



「でも、お前がそんだけやる気あるなら、俺も手ぇ抜けない」



あれれ、意外な反応だ……。


「俺には関係ない」とか言われると思ったのに。


しかも、スマホでライトの確認までしてる。

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