２回目のエンゲージ～ハッピー・エンドの その先に～

蛇足─隙間より小声、溜め息を添えて─




長女「うわ、何これもう砂糖吐き
　　　そう」

長男「これで『子供の前では
　　　イチャイチャしてない』って
　　　言うんだもんなぁ」

次女「……これ地味にダメージ
　　　喰うね」

長女「あんたまだ良いわよ！
私は20年、これ見てんの！」

次女「うわぁ……(遠い目)」

長男「…でもさ、女ってこういう台詞
　　　に弱いの？」

長女・次女「「…………否定でき
　　　　　　ない………」」

長男「よし、ちょっと彼女に電話して
　　　くる！」

長女「ちょっ、走るな！
覗き見してたの、バレちゃう
　　　じゃ ない！！


はぁもう……私も彼氏に電話
　　　してこようかな……」

次女「へいへい（リア充爆発しろ！）」

長女「…大丈夫よ？」

次女「何が？」

長女「私たち、『あの』パパとママの
　　　子供だよ？
必ず、素敵な人と出逢える
　　　からね」

次女「……納得しちゃうのが辛い
　　　というか、 残念というか、
　　　微妙に嬉しいというか……」

長女「嬉しいんでしょ(ニヤリ)」

次女「……………うん」



☆ 蛇足おしまい☆