オフィスとは違う彼の裏の顔
挨拶
「ほらほら2人とも、そんなところにずっと立ってないで、まずは水でも飲みなさい」
お母さんがキッチンでコップに水を注ぐ。
「ありがとう母さん」
お兄ちゃん2人はお母さんの後を追うように、キッチンに向い、カップを受け取ってゴクゴクと一気に飲み干した。
水を飲み終えると、お兄ちゃんたちはこっちに向かって歩いてくる。
「初めまして、義兄さん。南央さんとお付き合いさせて頂いてます、金木新です。」
ソファから立ち上がり、お兄ちゃんたちに頭を下げる新。
「君が南央の言ってた金木くんか。ふーん」
新を品定めするかのように、つま先から全身を眺める海お兄ちゃん。