オフィスとは違う彼の裏の顔



「あらあら〜朝から熱々なんだから〜」


「こらー!!!!朝からそんなにイチャつくんじゃない!!」


「南央!兄ちゃんたち泣いちゃうぞ!!!」


「なっなっ、新くん!!!!」





⁉︎



「ちょっ⁉︎なんでみんなそこに立ってんの⁉︎」



順に聞こえた家族の声。


その方向に身体を向けると、廊下で4人がニヤニヤ、ぷんぷん、様々な表情をしていた。





「だって、ね〜」



少し間を置いてから、お母さんがにんまりとした笑顔を向けてくる。



「もう!!早く準備しないといけないの!お母さん!朝ごはん」



恥ずかしさを誤魔化すため4人の間を割って歩く。



私は1人、テーブルに向かった。



新はお父さんとお兄ちゃんたちに問い詰められているであろう


けど今の私にとってそれどころではない。



新のご両親に挨拶に行くのだから、メイクもいつもよりちゃんとしていかないと



< 193 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop