オフィスとは違う彼の裏の顔

お泊り





「なーおさん」


朝出勤すると、文ちゃんが声をかけてきた。





「昨日、どうだったんですか?」


興味津々と聞いてくる。

だけど文ちゃんが思っているような返事はできない。



「ちょっといいかな」


デスクを立ち、ラウンジに向かう。


まだ金木くんが出勤していないことを確認する。




ラウンジの椅子に隣同士に座る。


「ごめんね、文ちゃんが思っているような展開じゃないんだ」



頭の上に「?」を浮かべ、きょとんとする文ちゃん。


「違う違う、金木くんのことよ!」


顔の前で手を横に振り、金木くんの名前を口にする。


「金木くん?」


なんで文ちゃんから金木くんの名前が?




「昨日ね、合コン終わる頃に金木くんからメールが来て、南央さんのこと聞かれたから、素直に那須くんとどっか行っちゃったって伝えたの。」


ほら、と金木くんとのLANEのやりとりを見せてくれる。


だから、あの場所に来たんだ…


「南央さんラウンジで何話してんの?」



「わっ⁉︎」



私の背後から、金木くんが顔を出す。



< 66 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop