何億もの星に想いをのせて。〜何度だってあなたを〜

私は何を大切なことを忘れている気がする。

それが春と会った時、ピースとピースがハマった気がした。

私はあなたを探していた。

星を見上げては、星は私に何かを訴えている。

伝えようとしている。

そう思った。

でも、言葉を発しない。

何度考えても分からない。そんな日が数年続いた。

今も分からない。

今も分からなくて...ずっと胸だけが苦しい。


私は春の話を遮る訳にはいかないから、気配を消して2階から聞いていた。

『俺は花と付き合っていた。』

ズッキン。頭が痛い。

一体何なの?

なんでこんなに頭が痛いの?

それに、私と春は昔からの関わりがあったんだ。

だから、懐かしいと思ったのかな?

最初に会った時も懐かしい匂いがした。

その正体に私は今、納得する。


また、春が口を開けた。
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