何億もの星に想いをのせて。〜何度だってあなたを〜

酷いのは俺の方だろ...?

花じゃない...。

「記憶が戻ってからずっと考えていた。毎晩毎晩、星に願いを込めて。」

俺もそうだよ、花。

ずっと願ってた。

"花が"

"花が"

って全部花のことだらけ。


「もう春から離れない。離れたくない。」

花から涙の大粒がポタポタと落ちていく。

『泣くなよ、花。』

俺はそっと花の涙を拭った。

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