何億もの星に想いをのせて。〜何度だってあなたを〜

『でも、俺はまた花を好きになっていることに気づいたんだ。』

私を好き?なの、、

殺したいほど憎んでたっていってたのに...

改めてあの時のことを思い出すと『憎んでた』過去形だ。


痛い。悲しい。泣きたい。

涙が溢れてくる。

なぜ、涙が?

私は一体何を忘れているの?

なんでこんなに悲しいの?

誰が教えてよっ...!


『俺は花を好きになる資格も、ココにいる資格もない。俺は出ていく。』


ちょ、ちょっとまって。

私はあなたをっ、、

だから待ってよっ、、

そう思うけど、頭が痛すぎて言葉が出ない。

息も薄れていく。

足もなんだか、、。上手く立てなくなっていた。


春が倉庫をでていって数十秒後、私は倒れた。


春っ!春・・・。春っっ!!

待ってよ、私はあなたを...。

あなたを...。


もう一度心で叫び、意識が途切れた。



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