17時、カフェオレ。



「…ところでさ」

「はい?」

「さっきの誘うって、なんなの?」

「え?…え、話聞こえてたんじゃ…」

「え、あぁ
俺が聞いたのは最後のマスターの言葉だけで…」


・・・なんでそこだけ!?
しかも確か、告ったならどうたらこうたら言ってたような…

…もう、なんでそんな恥ずかしいところだけ…


「ねぇ、誘うって
誰が誰を誘うの?」


え、えぇぇぇ~~…!!
まだ、心の準備ができてないのに…!!


「……私が、理玖先輩を、です…」

「…そっか。どこに行くの?」

「あ、いえ…
その、マスターが帰ってくる17時半に私が上がれば、そのあと先輩とどこか行くなり、一緒に帰るなりできるって、マスターが言うので…」


…もう、もう!!
どうにでもなれ!!


「ふーん、そうなんだ。
いいじゃん。そうしようよ」

「え!?」

「俺、優奈ちゃんのこといろいろ知りたいし。
…そうやって、ちゃんと向き合っていきたいから」


…もう、なんなのそれ
嬉しすぎて泣きそー…


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