17時、カフェオレ。



先輩が来てくれることが決まって、私のレシピ作りはますますやる気に満ち溢れていた。

カフェオレではミルク多めが好きな先輩だから
ミルクティーも、ミルクの量に気を付けて、先輩好みで。

アイスだった場合の氷の数とか…


いつも、先輩のカフェオレを作ってる私だから作れるミルクティーを作り上げるんだ。


「…優奈ちゃん、そろそろお店閉めるよ?」

「あ、ごめんなさい
帰りますね」


私は今日も、遅くまでミルクティーのためにお店に残っていた。

毎日毎日遅くまでここでミルクティーを作らせてもらって申し訳ないけど…
本当に迷惑かけまくりだけど、マスターはなんの文句も言わない。

なんなら「それお店に出していい?」とか言い始めてるし。


文化祭が終わった後なら、いくらでも提供していただいて構いませんよ、マスター。


「ごめんなさい、お疲れ様です!」

「お疲れ様。
明日文化祭だよね?頑張ってね!」

「はい!」


そして、いよいよ明日は文化祭当日。
私は気合を入れてお店を出た。


< 50 / 186 >

この作品をシェア

pagetop