ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目

 1年前に突然、蒼吾さんに告白をされ
 内緒で付き合っているけれど。


 ずっと思っている。

 こんな冴えない私なんかが
 彼女でいいのかなって。


 可愛くもない。
 とりえもない。
 要領も悪い。


 引っ込み思案で
 すぐにオドオドしてしまう私。


 蒼吾さんには、もっと綺麗で
 芯のしっかりした大人の女性の方が
 合うんじゃないかなって。



 私のダメな部分さえも
 丸ごと包み込んでくれる大好きな瞳が、
 愛おしいものを見つめるかのような
 力強い光を放ち、
 私だけを見つめている。



「ほのかちゃんの……全部が好き」



 その言葉
 本当に信じていいの?


 信じちゃったら、
 私もう、戻れなくなっちゃうよ。
 蒼吾さんが隣にいない生活には。



「よろしく……お願いします……」


 私の言葉に
 目を見開いた蒼吾さん。


「よかった」と安堵混じりの息を吐いた後
 私の唇に
 柔らかいキスが降ってきた。
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