【完】恋の治療は保健室で
文化祭が終わり、帰る準備をしていた薬師寺。



「今日は楽しかったな。久しぶりに童心に帰った気分だよ。でも、ここにいられるのも今年が最後か。来年の今頃にはもう...」



ガラッ


「薬師寺先生いた!」



「杉原さん。どうしたんだい?もう帰ったんじゃ」



「えっと、一緒に写真を撮りたくて」



「写真?別にいいけど。どうしたんだい急に」



「皆とは写真たくさん撮ったんですけど、薬師寺先生とはあまり撮ってなかったなと思って」



「いいよ。ちょっと待ってて。僕も衣装に着替えてくるから」



「え、あっ!これはその、せっかくなんでこの衣装で撮りたくて」



「一生懸命作ったもんね。お待たせ」



「先生、やっぱりよく似合ってます」



「ありがとう。杉原さんも似合ってるよ」



「改めて言われると照れちゃうな。じゃあ早速撮りますね!」



「うん」



「あれ?上手くいかないな」



「貸して。僕がやってあげる」



「ちょっ!先生、肩...!」



先生はあたしを自分の方へ寄せた。


うぅ〜///


顔が近い。


変な顔になりそう。



「杉原さん、カメラ見て。いくよー?」



パシャ!
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